悠遊カード・iPassはコンビニで購入できる

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iPass・悠遊カード・icashの違いは?iPASSの乗り放題券はお得?

悠遊カードは台湾全土で、iPASSは主に台湾南部で使用されている交通ICカードです。

iPASSは中国語では一卡通 (イーカートン)と呼ばれています。

この名称は「一卡在手,讓你四通八達;讓生活簡單自由」(これさえあれば、四方八方どこへ行くのも自由自在!)というキャッチコピーから取られたものです。

ここでは、icachを含む3つのカードの違いやiPASSの乗り放題券についてご紹介したいと思います。

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各カードの主な特徴


悠遊カード

iPass

icash2.0

台北MRTの交通ICカード

高雄MRTの交通ICカード
セブン・スタバ・康是美などを運営する統一グループのICカード
発行数:1.1億枚3,500万枚一番少ない
発行枚数が一番多く、北を中心に台湾全土で最も広く使われている高雄など台湾南部で利用者が多い。現在は悠遊カードとほぼ同じように使える使える店舗数は少ないが、ときおりセブン・康是美などでお得なキャンペーンをやっている

悠遊カード(Easy Card )は、悠遊カード会社が2002年6月に台北MRTの交通ICカードとして発行を開始した IC乗車カードで、発行枚数はすでに1億枚を突破しています。

iPASS( 一卡通:イーカートン )は、高雄捷運公司(高雄MRTの運営会社)が2007年に発行を開始したIC乗車カードで、発行枚数は3,500万枚です (2014年からは一卡通公司が発行・運営しています)。

つあちゃん
つあちゃん
悠遊カードは台北から、iPASSは高雄から発展してきたカードです

こうした経緯のため、これまでは「北は悠遊カード、南はiPASS」と言われていたのですが、今では利便性が高まり、悠遊カードもiPasaもどこでもほぼ同じように使えるようになっています。とはいえ、そのなごりがまだ多少は残っています。

そしてiCashですが、これはセブン・スタバ・康是美などを運営する台湾の統一というグループ会社の出しているカードです。ファミマやOKマート、シェアサイクルのYouBikeで使えないなど、使える店舗数ではかなり劣るものの、統一の運営しているセブン・康是美などでたまに行われるキャンペーンでうまく使うとお得に買い物ができるというメリットがあります。

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主な3つの違い

以下の3つのポイントを比較すると、悠遊カード・IPASS・icachのうちどのカードを購入するか決める上で参考になると思います。

1.買い物で使える店舗数:


悠遊カード

iPass

icash2.0
北で使える店舗数が
iPassより若干多い印象
高雄周辺では、iPassの
方がまだ少し有利
使える店舗が少なく
使いにくい

1つの相違点は、買い物で使える店舗数です。

今でもかつての「北は悠遊カード、南はiPass」のなごりがまだ少し残っています。

数は減ってきているものの、台北周辺では悠遊カード支払専用の読み取り機しか置いていないお店もまだいくらか残っていて、悠遊カードが使えるシーンがiPassよりまだ若干多い感じです。南の高雄周辺では、iPassの方がまだ少し有利なようです。この点、iCashは使えるお店がかなり少なくて使いにくいです。

2-1.どれがお得か(ショッピング):


悠遊カード

iPass

icash2.0
キャンペーンは、ほぼないが
iPassよりはある
ほぼない減少傾向だが、ときおり
お得なキャンペーンを実施

2つ目に、どれがお得かなんですが、これまで普及率を高めるため、各カードともいろんなキャンペーンを繰り広げてきたのですが、特に悠遊カード・iPassについては、すでに台湾の総人口2,300万人をはるかに超えるカード数が発行されていて、キャンペーンをする意味がもうほぼなくなった状況なんですね。

なので、最近では銀行口座と紐づけしたクレカや電子マネーに軸足を移して特典を増やしていて、ただの悠遊カードやiPassを持っていても、特典はもうほぼないです。そしてiCashも同じ流れでキャンペーンの数が減ってきている印象です。

それでも、買い物でのお得さについては、iCashが注目です。今後どんなキャンペーンをやるかが気になるところですね。

2-2.どれがお得か(乗り物):


悠遊カード

iPass

icash2.0

YouBike:
・台北市と新北市で最初の30分間が無料

YouBike:
・台北市と新北市で最初の30分間が無料
・高雄にてMRT、ライトレール、路線バス、フェリー、台鉄とYouBikeを60分以内に交互に利用すると最初の30分間が無料

・一部、地方の市バスに未対応
・YouBikeに乗れない

そして乗り物についてですが、悠遊カード・iPass・iCashはともに、台湾鉄道・MRT・高速バス・路線バスといった公共交通機関でほぼ同じように使えます。

ただ、シェアサイクルのYouBikeについて言えば、iCashのみ今のところまだ使えません。

悠遊カードとiPassは台北市と新北市で最初の30分間が無料になります。

iPassはさらに、高雄にてMRT・ライトレール・路線バス・フェリー・台鉄とYouBikeを60分以内に交互に利用すると最初の30分間が無料になります。

なので、高雄でYouBikeを使うならiPassがおすすめです。

3.デザイン

3つ目の違いはデザインです。

キーホルダー型は特に、もうホビーと言っていいです。実用面は置いといて、デザインで選ぶのもありだと思います。

各社とも見るだけで欲しくなる独自のデザインを出しています。

なので、台湾でキーホルダーのおみやげを買う感覚で選ぶのもおすすめです。

どんなデザインのものがあるか関心のある方は各カードのホームページでチェックしてみてください。

交通機関ICカードはコンビニで購入できる
コンビニで購入すると色々なデザインのものを選べる

iPASSカードの乗り放題券

iPASSはオプションとして、さらに「1日券/2日券の乗り放題券」や「 24/48時間の乗り放題券」を購入することができます。

1日券/2日券

高雄MRTが1日乗り放題になる「一日卡」(150元)、または2日間乗り放題になる「二日卡」(250元)のどちらかを選んで購入することができます。

iPASSのカード自体を持っていない場合、1日券/2日券を使うにはiPASSカード自体も購入する必要があります。

その場合の料金は、次のようになります(台湾ドル1元=3.5円で計算)。

付帯の種類 カード購入金額 使い放題の料金 合計金額
1日乗り放題付帯カード 100元 150元     250元      (約875円)
2日乗り放題付帯カード 100元 250元    350元     (約1,225円)

1日券/2日券はお得?

iPASSのカード自体は15%割引があります。

つまり、単純計算で1,000元分乗って150元安くなります。

1日乗り放題も150元です。

つまり、1,000元分以上乗らないとお得にならないということになります。

1,000元分ってどのくらい乗るということでしょうか?

通常、空港駅から左営駅までが50元ですので、その10往復分(1往復で約1時間かかる)以上乗らないといけない計算になります。

この場合、1日で10時間ほど地下鉄に乗らないと元が取れません!

はっきり言って、お金的には損します。

2日かかっても、そんなに乗ることはないと思います。

それで、「悠遊カードかipassを普通に使った方が、まだお得じゃないの?」と思ってしまいます。

それでも、メリットはあります。

1日乗り放題券自体は、たったの150元(約525円)!とかなりの安さです。

こんな値段、日本ではありえません。

この1日乗り放題券があれば、カードの残額を気にしながら使う必要がありません。

残額が少なくなってきたら「いつ、どこでチャージしようか?」という手間とかよけいな気苦労から1日中解放されて旅行を楽しめることを考えれば、「安い買い物」っていう考え方もできると思います。

ちなみに、1日乗り放題券で300元分しか乗らなかったと仮定した場合、どのくらい損することになるでしょうか?

悠遊カードとiPASSを普通に使った場合、その15%つまり45元安くなります。

つまり、1日乗り放題券では、150元ー45元=105元(約368円)の損です。

でも、たったの368円で一日中、「あといくら残ってるかな?」「まだチャージしなくて大丈夫かな?」なんて心配は、一切不要になるんです!

これを得と考えるか、損と考えるかは人によって分かれてくるところかもしれません。

2日間乗り放題券は+100元で使えますので、1日券よりも割安になっています。

24/48時間乗り放題券

さらに、2018年にはMRT開業10周年を記念して、新たに「24時間券」と「48時間券」の販売が開始されました。

こちらは、カードの使用開始からそれぞれ「24時間」「48時間」という時間単位で乗り放題になるiPASSカードのオプションです。

ipassカード自体を持っていない場合、新たにカード自体も購入する必要があります。その場合の料金は、次のようになります (台湾ドル1元=3.5円で計算) 。

付帯の種類 カード購入金額 使い放題の料金 合計金額
24時間乗り放題付帯カード 100元 180元  280元   (約980円)
48時間乗り放題付帯カード 100元 280元

   380元 (約1,330円)

24/48時間乗り放題券はお得?

使い始めから24/48時間使えるので、買う時刻が遅くなってしまった時には1日/2日間の使い放題券ではなく、こちらの方が断然お得です。

1日/2日乗り放題券の所でも書いたように、チャージの煩わしさがないので、十分使えるオプションだと言えると思います。

購入方法

高雄MRT各駅(高雄国際空港駅でも販売しています)の窓口で購入できます。

ipassカードを持っていない場合:

下の中から必要なものを選んで窓口の方に伝えます。

・「我要買一日卡」
  (1日乗り放題券をください)。
・「我要買二日卡」
  (2日乗り放題券をください)。

・「我要買24小時效期卡 」
  (24時間乗り放題券をください)。
・「我要買48小時效期卡 」
  (48時間乗り放題券をください)。  

それから、そのカードが何枚欲しいのかを伝えます。

・「要一張」(1枚ください)。
・「要兩張」(2枚ください)。
・「要三張」(3枚ください)。   

中国語ができない方でも、英語か紙に漢字で書いて見せれば伝わると思います。

使い放題が終了すると、通常のipassカードとしてチャージしながら使うことができます

すでにipassカードを持っている場合:

自分の持っているカードを駅員さんに渡せば、そのカードで使い放題が使えるようにしてくれます

カード購入金額の100元(約350円)はかかりません。

カードを渡して、上の例のように

 「我要買  〇〇 卡 」
  (〇〇乗り放題券をください)。

と伝えます。

以上を参考に高雄のMRTを最大限に駆使して観光を楽しんでいただければ幸いです。

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