日本では、「特定の曜日の決まった時間までに指定のゴミ置き場に置いておくと、回収される」というシステムですよね。
台湾はだいぶ違います。
「ゴミ回収車が夕方にやって来て、自分で回収車に投げ捨てる」というシステムです。
台湾のゴミ捨て事情についてちょっとご紹介します。
回収車がやって来た!
ゴミの回収は市や鎮によって周1か週2でお休みです。
また、毎週何曜日にお休みなのかは地区ごとに異なります。
可燃ごみは毎回出せても、不燃ごみは決まった曜日にしか出せません。
回収車は決まったコースを走るので、やって来る時間も大体決まっています。
ただ、休み明けはゴミが多いので、やって来るのが遅くなります。
ゴミ出しのことをすっかり忘れてしまうこともあるんですが、
大音量の音楽で、
「やってきたよっ~!」
と知らせてくれるので、大丈夫です。
私のいるところでは、
ベートーヴェンの「エリーゼのために(給愛麗絲)」
を大音量で流しながら回収車が回っています。
実際の音源はこちら(音量注意)。
他の所では、「乙女の祈り(少女的祈禱)」(テクラ・バダジェフスカ作曲)が流れるそうです。
最初は慣れなくて、
音楽が聞こえてきたら慌ててゴミを持って外へ出て、
外で回収車がやって来るのを5分以上待ったりしていました。
街をジグザグに回ってやって来るので、音が聞こえてもすぐにやって来るとは限りません。
慣れてくると、音楽の音の大きさで、
なんて分かってきたりします。
でも、たまに外に出るのが遅くなって、回収車を追いかけることも(汗)。
ご近所の方々も出て来て、続々とゴミを投げ入れていきます。
こちらのおばさんのように、文字通り投げ入れてます。
中には数日分を貯めていっぺんに出す家庭もあります。
回収車の間を縫ってバイクも走ってくるので、要注意です!
ある時、近所のおばさんが「1週間分のゴミじゃないか⁉」というくらい大きな黒いゴミ袋を出そうとしていました。
でも、重すぎて地面に引きずってたので、手伝ってあげました。
台湾は暑いのでゴミがすぐに臭くなります。あまり貯めないでね!
生ごみはリサイクル
回収車の後ろに、緑と青のゴミ箱があるのが見えると思います。
ちょっと汚れていて見にくいのですが、
- 「生 廚餘(生ごみ。生の台所ごみ。)」
- 「熟 廚餘(食べ残し。火の通った台所ごみ。)」
と書かれています。
これは何かというと、
肥料にしたり、豚の餌にしたりするためのリサイクルです!
ごみを削減しつつ再活用しています。
自治体と業者が提携して行っています。
私の友人は、生ゴミをプラスチックの密封容器に貯めて冷蔵庫に保管し、ゴミの日にこの緑のゴミ箱に捨てていました。
資源ゴミ
ちなみにペットボトル・缶・金属類・段ボールなどの資源ゴミも回収車がやって来て回収します。
私の所では周に2回、燃えるゴミの回収車と連なってやって来ます。
トラックの上に2人、男性がいて、みんなが出す資源ゴミをせっせと仕分けています。
私の所には、毎回資源ゴミの時にリアカーを引いたおじいちゃんがやって来て資源ゴミを回収しています。
リサイクル業者に売ってるみたいです。
と思い、うちの資源ゴミはみんなこのおじいちゃんにあげてます。
粗大ごみはどうするの?
台湾の賃貸住宅には、基本的に最低限のものは揃っていて、要らないものも入居前に大家さんに
「このソファー、もうボロボロだし使わないから、持って行ってください!」
「この椅子、もう汚いから持って行ってください!」
なんて言えば、粗大ごみで出して処分してくれます。
家を退居する時も、きれいな家具なら「残していきます」と言えば大家さんも大喜びです。
なので、粗大ごみを出すことはほぼないと思います。
自分で処分する時は、地元の市や鎮の公所(役場)に連絡して外に出しておくと回収してくれます。
多くの家庭では、春節前に大掃除をするので、粗大ごみもこの時期には多く出されます。
ただのゴミ捨てでも、日本とだいぶ違いますね。