8月3日、中央感染症指揮センターのスポークスマンである莊人祥氏は午後の記者会見で、ベルギー国籍で感染経路が不明の20代男性について、この男性の濃厚接触者が437名に増加したことを明らかにしました。
また、この437名について、すでに対象者全員の検体採取が完了しており、その内の328名についてはPCR検査の結果が陰性だったこと、また残りの109名については検査の結果待ちで、抗体検査済みの52名については全員が陰性だったと説明しました。
莊人祥氏は、さらにこのベルギー国籍の男性について、
3月の第二週に味覚や嗅覚を感じなくなる症状が現れたが、後にそれがなくなって元通りに回復したこと、そして5月3日に台湾に入国した際にも同様の症状がなかったと述べ、PCR検査で陽性として検出されたのはウイルスの破片であったのかもしれないと推測しました。
ただ、中央感染症指揮センターはこの男性が台湾滞在期間中の5月から7月の間に感染した可能性をまだ排除しておらず、現在、専門家が分析を進めています。
このベルギー男性が台湾に来て3ヶ月後も経ってから陽性反応が検出され、しかも未だ感染源が不明であるという報道は、多く市民を再び大きな不安に陥れています。
新北市長の侯友宜氏は、入国者全員に対するRCR検査を実施するよう中央感染症指揮センターに強く求め、実施しないなら悲惨な結果になるだろうと語りました。
台北市長の柯文哲氏は、対象者全員に対するPCR検査を実施すべきかどうかについては専門家である中央感染症指揮センターに委ねるとしています。
このベルギー男性の前には、日本人留学生やフィリピンの出稼ぎ労働者が帰国後のPCR検査で陽性が検出されており、短期間に立て続けに感染源が不明の陽性者が出ています。
これを受け、中央感染症指揮センターは人が密集する場所でのマスクの着用と手洗いを引き続き徹底して行うよう民衆に呼びかけています。