8月1日、ベルギー男性のコロナ陽性が確認されましたが、感染源は依然として不明なままです。中央感染症指揮センターは8月4日、濃厚接触者に関する最新の検査結果を発表しました。
現在のところ、441名がPCR検査を受け、その内の366名は陰性、そして382名は検体検査で陰性が確認されたとのことです。
万が一の事態に備え、中央感染症指揮センターはこのベルギー男性を台湾本土での感染事例として扱い、濃厚接触者に対してPCR検査を実施するだけでなく、検体検査も同時に行うことで感染源の特定を図る考えです。
台湾では国内での感染者がゼロの日が110日も続き緊張感が緩んでいましたが、この報道により一気に警戒感が民衆の間に漂い始めています。
一時は薬局にマスクを購入しに来る人も減っていましたが、ここ数日はまた増えているそうです。
薬局にマスクを購入しに来たというある男性は、
「コロナの状況が悪くなってきたから、買いたかったんだけど、昨日来た時にはもう売り切れてました」
と語っています。
午後の記者会見で中央感染症指揮センターは、エレベーター、K書中心(自習室のような設備を備えた有料施設)、映画館、学習塾の5大室内の密封空間においてマスク着用を徹底するよう呼びかけました。
台南市長の黃偉哲氏はこれを受け、これら5大室内について2週間後に強制力のある規制を実施し、違反した業者に対する罰則を設けると明言しました。
さらに娯楽施設について、これまで状況に合わせて規制を緩めてきたように、今後も状況次第で規制を以前のように強めていくことになるだろうと語りました。
今回、ベルギー男性の陽性を確認した病院が位置する中部の台中市長の盧秀燕氏も規制を強化するとの意思を示しています。
参照先:TVBS