以前は悠遊カードなどの交通ICカードで台湾MRTに乗車すると一律20%割引を受けられたのですが、2020年2月以降、「忠誠度還元」(顧客ロイヤルティに応じたキャッシュバック)と呼ばれる制度が実施されています。
交通ICカードでの乗車でキャッシュバックをもらえる条件について紹介します。
乗車利用するほどお得に!
台湾メトロを利用すると、毎月の乗車回数に応じてキャッシュバックを受けられます。
下のように1か月の乗車回数が多ければ多いほど還元率が高くなります。
当月の乗車回数 | 還元率 |
---|---|
11~20回 | 10% |
21~30回 | 15% |
31~40回 | 20% |
41~50回 | 25% |
51回~ | 30% |
例えば、ある月に35回乗車(1回20元の運賃)した場合、当月の合計額は700元となり、還元率は20%で翌月以降に140元キャッシュバックされます。
乗車回数に応じた還元率によって、利用合計金額の該当金額が次の月以降にキャッシュバックされる仕組みになります。
ただし、2枚の異なるカードでの合算はできないため、同一カードを累計して利用する必要があります。
なお、1時間以内の台北メトロ⇔市バスとの乗り継ぎによる8元の割引(子供&シニア用優待カードは4元の割引)は変更されず、これまで通り割引がなされます。
キャッシュバックはいつもらえる?
キャッシュバックは翌月1日以降、初めてMRT改札口でカードかざした際に自動で反映されます。
キャッシュバックを受けるための手続きは、一切ありません。
ただし、MRTを利用しない限り、翌月になってもキャッシュバックは受けられません。
有効期限は12か月
ICカード利用者は、翌月1日~12か月以内に利用のため改札口で初めてカードをかざした際にキャッシュバックが反映されます。
なお、キャッシュバックされた金額には、有効期限はありません。交通機関の運賃の支払いだけでなく、通常の買い物にも利用することができます。
利用できるICカード
利用できるのは悠遊カード(悠遊卡)、iPass(一卡通)、icash(愛金卡)、 HappyCash(有錢卡)の4つのカードです。
乗車回数の確認方法
毎月の乗車回数は、地下鉄のICカード残高照会機や改札口で照会できます。
また、以下のアプリを使えば、駅以外でも照会できます。
- 台北捷運GO
- Easy Wallet
海外旅行者がメリットを受けるには?
1年以内に台北メトロを再び利用しないとキャッシュバックを受ける権利が消失してしまうため、事実上、1年以内に再び台北観光に来ないとキャッシュバックが受けられないということになります。
旅行者にとっては、なかなかハードルが高いですね。
ただ、もし、1回の旅行が月を跨いでいれば、次の月に1回でも台北メトロに乗車することで前月分のキャッシュバックが受けられることになりますが、2~3日の旅行ではまず無理です。
これから台北旅行に行く予定の友人にカードをあげて、キャッシュバックも使ってもらうなんてこともできるかもしれません。
まとめ
2020年1月の記者会見では、今のキャッシュバック制度について次のような説明がなされました。
「2002年より開始された悠遊カードといったICカードの20%割引の目的は、交通ICカードの普及が目的であったが、今やその普及率は97%に達しており、この段階的な割引制度の目的は達成した。今後は利用回数の増加を目指した割引制度を推進する」。
旅行者にはメリットがほぼない新制度に改悪されたのは残念ですが、このキャッシュバックの制度もお得に利用していきたいですね。