台北メトロの悠遊カード2割引が終了!2/1より乗車回数での割引へ

台北メトロが、現行の悠遊カードなどの交通ICカードでの20%割引の終了を発表しました。

これまでの一律20%割引を1月末で終了し、中国語で「忠誠度還元」(顧客ロイヤルティに応じたキャッシュバック)と呼ばれる制度を2/1より開始します。

1/13に行われた台北メトロ公司の取締役会ですでに変更が決定され、2/1よりの実施を目指すそうです。台北市政府の承認を経た後に正式に告示し、実施されます。

追記:1/16に台北メトロ公司は台北市交通局、新北市交通局と共同で記者会見を開き、新制度を2/1より開始することを正式に発表しました。

交通ICカード割引が今後、具体的にどのように改正されるのかご紹介したいと思います。

※冒頭の画像は東森新聞より引

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乗車利用するほどお得に!

出典:東森新聞

1月末で悠遊カードといったICカードの20%割引が廃止され、代わりに2/1より乗車回数に応じたキャッシュバック制度が始まります。

新制度では、上記のように乗車回数が多ければ多いほど還元率が高くなります。

例えば、ある月に35回乗車(1回20元の運賃)した場合、当月の合計額は700元となり、還元率は20%で翌月以降に140元キャッシュバックされます。

51回以上乗れば30%の還元率になります。

乗車回数に応じた還元率によって、利用合計金額の該当金額が次の月以降にキャッシュバックされる仕組みになります。

ただし、2枚の異なるカードでの合算はできないため、同一カードを累計して利用する必要があります。

なお、1時間以内の台北メトロ⇔市バスとの乗り継ぎによる8元の割引(子供&シニア用優待カードは4元の割引)は変更されず、これまで通り割引がなされます。

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有効期限は半年以内

出典:東森新聞

記者会見では、今月1月より乗車回数のカウントが開始され、1/17より地下鉄のICカード残高照会機で当月の累積乗車回数を照会できるようになると発表されました。

そして、1/20より自動発券機、改札口の機械でも累積乗車回数が表示されるようになります。

さらに、台北メトロは2/1より「台北捷運GO」というアプリの提供を開始し、駅以外でも照会できるようにするそうです。

台北メトロは、2/1よりこの新たな割引制度を開始するため、1月より乗車回数と運賃(割引前の運賃)の累計を行うと発表しました。

そのため、1月はこれまで通りICカードでの2割引が行われ、2/1以降に初めて台北メトロに乗車した際にシステムが自動的にICカードに直接キャッシュバックを付与します。

ICカード利用者は、6か月以内にメトロの改札口でカードをかざして乗車することでキャッシュバックを受けることができます。

キャッシュバックを受けるための手続きは一切ありません。

キャッシュバックされた金額には、有効期限はありません。交通機関の運賃の支払いだけでなく、通常の買い物にも利用することができます。

ただし、ICカードが半年間以上にわたって乗車で利用されなかった場合、キャッシュバックは無効となります。

利用できるICカード

利用できるのは悠遊カード(悠遊卡)、iPass(一卡通)、icash(愛金卡)、 HappyCash(有錢卡)の4つのカードです。

海外旅行者がメリットを受けるには?

半年以内に台北メトロを再度利用しないとキャッシュバックを受ける権利が消失してしまうため、事実上、半年以内に台北観光に来ないとキャッシュバックが受けられないということになります。

旅行者にとっては、事実上の運賃の値上げですね。

ただ、もし、1回の旅行が月を跨いでいれば、次の月に1回でも台北メトロに乗車することで前月分のキャッシュバックが受けられます。

また、これから台北旅行に行く予定の友人にカードを渡してキャッシュバックをもらって来てもらうなんてこともできるかもしれません。

各交通ICカードは新たな割引キャンペーンを開始

2月以降、 悠遊カード(悠遊卡)、iPass(一卡通)、icash(愛金卡)、 HappyCash(有錢卡)の各社は新たな割引キャンペーンを開始します。

悠遊カードは自分のLINEと紐づけ、かつ運賃の累計金額が250元以上になった場合、ファミマの25元分買い物券が配られるそうです。

icachは、1か月間で35回以上乗車した場合、スタバの優待券(好友分享券)が配られるそうです。

HappyCashは、 オンライン上で色々な商品・優待券と交換したり、割引に使えるHAPPY GOポイントが加算されるようになるそうです。

まとめ

今回の記者会見では、今回の改正について次のような説明がなされました。

「2002年より開始された悠遊カードといったICカードの20%割引の目的は、交通ICカードの普及が目的であったが、今やその普及率は97%に達しており、この段階的な割引制度の目的は達成した。

今後は利用回数の増加を目指した割引制度を推進する」。

旅行者にはメリットがほぼない新制度に改悪されるのは残念ですが、この新しいキャッシュバックの制度もうまく使ってお得に利用していきたいですね。

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