子供&シニア用の悠遊カードは、お得なメトロやバスの割引があります。
また、悠遊カードがなくても、年齢や身長によってメトロやバスが無料や半額になったりします。
メトロやバスの乗車料金は、年齢と身長による割引が以下の4つの区分に分けられています。
- 6歳未満
- 6歳以上&身長115㎝未満
- 6歳(身長115㎝)以上~12歳未満
- シニア(65歳以上)
子供の年齢や身長によっては、悠遊カードを使わない方がかえって安くなったりします。
ここでは、 それぞれの年齢や身長について、以下のポイントを紹介します。
- 子供・シニア用悠遊カードの特典とは?
- 6歳未満 or 身長115㎝未満は、運賃が無料!
- 6歳(身長115㎝)以上~12歳未満は、子供用悠遊カードがお得!
- 子供・シニア用悠遊カードの買い方
お子さんの旅行に行く前の今の年齢や身長を踏まえて、一番安くなる方法を見つけてみてください。
子供・シニア用の対象年齢
まずは、子供・シニア用悠遊カードについて紹介します。
海外旅行者が購入できる悠遊カードには、
- 「普通カード(普通卡)」一般の大人用
- 「優待カード(優待卡)」6歳以上~12歳未満の子供と65歳以上のシニア用
の2種類あります。

次に、この優待カードの特典について紹介します。
子供・シニア用の特典とは?
普通カードと比較すると、優待カードには以下のような特典があります。
特典1:優待カードは、台北市バスが半額に‼
普通カード(普通卡)は台北市バスの割引は20%ですが、優待カードは半額(15元→8元)になります。
特典2:台北MRTと台北市バスの乗り継ぎでさらに割引‼
1時間以内に台北MRTと台北市バスを乗り継いだ場合、上記の半額に加えて乗り継ぎ先がさらに4元割引になります!
普通カードと優待カードの割引の比較:
台北MRT | 台北市バス | 台北MRT⇔台北市バス(1時間以内の乗り継ぎ) | |
普通カード | 20%割引 | 20%割引 | さらに8元割引 |
優待カード | 半額 | さらに4元割引 |
※その他のMRT・LRT・市バスの割引率は、普通カードと同じです。
ちょっと残念!優待カードは、可愛いデザインが少ない
普通カードとの決定的なもう1つの違いは、優待カードはデザインが少ないことです。
こちらは悠遊カードのマスコットキャラクター、BeBeが描かれている優待カードです。
easy-card HPより引用
他にも、下のようないくつかのデザインの優待カードが販売されています。

それに比べて普通カードの方は、かわいいデザインのものがたくさんあります!
以下、年齢や身長での割引について紹介します。
6歳未満 or 身長115㎝未満は運賃が無料!
子供が6歳未満であれば、メトロやバスは無料になりますので、悠遊カードを買う必要はありません。
ただ、乗り物ごとにそれぞれ規定が微妙に異なり、6歳になっていても身長が115㎝以下の子供は無料になる場合があります。
乗り物ごとの違いを表にまとめてみました。
乗り物 | 無料になる条件 |
桃園MRT空港線
|
6歳未満(身長115㎝以上は身分証明書を提示)は無料! ※6歳以上は無料にならない (注:乗車券のある乗客の1人に対し、2人までの児童が無料) |
台北MRT ※台北MRTのHPより |
6歳未満(身長115㎝以上は身分証明書を提示)は無料! ※身長が115㎝未満は無料(6歳以上でもOK) (注:乗車券のある乗客の1人に対し、4人までの児童が無料) |
台北市バス ※台北市バスHPより |
6歳未満(身長115㎝以上は身分証明書を提示)は無料 ※身長が115㎝未満は無料(6歳以上でもOK) (注:乗車券のある乗客の1人に対し、2人までの児童が無料。ただし、無料で乗車させた子供のために別に席を取る場合は半額料金。) |
台中市バス ※台中市バスHPより |
6歳未満(身長115㎝以上は身分証明書を提示)は無料 ※6歳以上は無料にならない (注:乗車券のある乗客の1人に対し、2人までの児童が無料。ただし、無料で乗車させた子供のために別に席を取る場合は半額料金。) |
高雄MRT・LRT(ライトレール) ※高雄MRT・LRTのHPより |
6歳未満(身長115㎝以上は身分証明書を提示)は無料 ※6歳以上は無料にならない |
高雄市バス ※高雄旅遊網HPより |
身長が115㎝未満は無料(6歳以上でもOK) 6歳未満(身長115㎝以上は身分証明書を提示)は無料
|
実は、上記のどの交通機関HPも「外国人観光客の子供も無料になるのか?」については明確に書いていません。
メールで問い合わせてみたところ、それぞれ次のような回答をもらいました。
桃園MRT空港線:
無料対象の6歳未満の児童は、台湾国籍に限定されません。 6歳未満でも身長115㎝以上の場合は身分証明書(外国人旅行者はパスポート提示でOK)の携帯が必要です。切符購入の乗客1名につき、児童2名までを無料とします。児童が規定人数を超える場合は、超過人数分の大人用片道切符をご購入いただきます。
桃園MRT空港線からのメール回答(日本語訳)
台北メトロ:
台北メトロご利用案内第14条には、次のように規定されています。
「6歳未満の児童(身長115㎝以上の場合は身分証明書を提示)、身長115㎝未満の児童は切符購入の乗客同伴により無料で乗車できるものとする。乗客1人当たり最大4名を原則とし、安全確保のため監督・指導すること」。
以上の規定に該当する児童については、国籍を問わず、乗客の同伴を条件として無料で台北メトロにご乗車いただけます。
台北メトロからのメール回答(日本語訳)
高雄メトロ:
身長115㎝未満かつ6歳未満、あるいは身長115㎝以上でも6歳未満の児童は、証明書の提示(外国人観光客はパスポートの提示でOK)により、切符購入の乗客同伴により無料で乗車できます。
高雄メトロからのメール回答(日本語訳)
運賃が無料の子供と乗車する方法:
MRT:
身長が115cm以下であれば、子供を連れてそのまま改札口を通過します。
6歳未満でも115cm以上ある場合、駅員に近づいて子供のパスポートを見せて通ってください。
市バス:
大人の運賃分のみを払い、お子さんを連れて普通に乗車してください。
運転手から身分証明書の提示を求められたら子供のパスポートを見せます。
運転手は外観で判断します。 声を掛けられなければそのまま乗ってください。
6歳(身長115㎝)以上~12歳未満
12歳未満のお子さんは半額割引もありますが、どちらかと言うと子供用悠遊カードの方がお得です。
悠遊カードと切符の値段の違いを下の表で比較してみましたので、どのくらいお得なのか確認してみてください。
乗り物 | 切符・バス現金払い | 子供用悠遊カード |
桃園MRT空港線 |
大人料金(割引なし。) (台湾に戸籍のある6歳~12歳未満の子供のみ台湾の身分証明書の提示で20%割引の切符を購入できる。) |
大人料金(割引なし) |
台北MRT ※台北metro HPより |
大人料金 |
20%割引 |
台北市バス ※台北市バスHPより |
・身長115㎝~150㎝の児童は半額(12歳以上は大人料金)。 ・身長150㎝以上あっても12歳未満の児童は身分証明書(パスポート)を提示すれば半額。 |
・半額。 ・台北MRT⇔台北市バスの乗り継ぎ(1時間以内)で、さらに4元割引になる。 |
台中市バス ※台中市バスHPより |
・身長115㎝~150㎝の児童は半額(12歳以上は大人料金)。 ・身長150㎝以上あっても12歳未満の児童は身分証明書(パスポート)を提示すれば半額。 |
・10キロ以内は無料。 ・台湾鉄道(台鉄)からの乗り継ぎは完全無料。 |
高雄MRT・LRT(ライトレール) |
・大人料金 |
・MRTは15%割引 ・LRTは30元→10元 |
高雄市バス ※高雄市バスHPより |
・身長115㎝~150㎝の児童は半額(12歳以上は大人料金)。 ・身長150㎝以上あっても12歳未満の児童は身分証明書(パスポート)を提示すれば半額。 |
一日のうち運賃を払うのは最初の二段(2ゾーン)分のみ。三段目以降はすべて無料。 ※ 段とは:バス路線の駅を数駅ごとに区切った区間のこと。 |
シニア(65歳以上)
優待カードを使うのがお得です。
桃園MRT空港線は、悠遊カードでの割引やシニア向けの割引はありません。優待カードを使っても片道乗車券と同じ料金になります。
台北観光なら、台北メトロや台北バスがさらにお得になる優待カードの購入をおすすめします。
子供(シニア)優待カードの買い方
優待カードは、以下の場所で購入できます。
- コンビニ:セブン、ファミマ 、萊爾富(Hi-Life)、OK超商(オーケーマート)。※扱ってない店舗もあり。
- 桃園MRT各駅のインフォメーション窓口(詢問處)
- 台北MRT各駅のインフォメーション窓口(詢問處)
※購入には身分証明書(パスポート)の提示が必要です。
メトロの窓口はこんな感じです。

コンビニで「優待カードをほしい」と伝えるには

「我要給孩子買個悠遊卡的優待卡」
(子供用悠遊カードの優待カードを買いたいです)
優待カードのことをよく分かってないコンビニの店員さんの場合:
えーっと、(確か学生カードっていうのもあったよな?どうしたらいいのかな?)


(これ見て。。)「優待カードは6歳以上~12歲未満の児童、コンビニで買える」ってあるよ。

・・・こちらのHPを見せると分かってくれると思います。
※コンビニでも一部扱っていない店舗があります。
子供のバス運賃を現金で払う場合
台北市バスで子供の半額料金を現金で払う場合、大人料金(15元)の半額(1元未満は切り上げ。8元。) となります(中国語:全票= 通常料金、 半票=半額)。
乗車料金を現金で払う場合は、小銭を用意して乗車しましょう。おつりは用意されていないです。普通にお金を投入して乗ってください。
運転手に身分証明書の提示を求められたら子供のパスポートを見せてください。声をかけられなければ、そのまま乗って問題ありません。
親の悠遊カードで子供のバス運賃を払う場合
バスに乗車する際、運転手さんに人数を伝えれば同じ1枚のカードで何人分でも支払いができますが、注意点があります。
- 子供( 6歳以上12歳未満 )でも大人料金扱いとなる。
- MRTからの乗り継ぎ割引の適用されない。
- メトロでは1人分しか払えない。
上記の情報を駆使すれば、子供の乗車料金が無料になったり、さらに割引になって安くなったりすると思います。
言葉が違う分、戸惑うこともありますが、ポイントをしっかりと押さえてお得な旅を楽しまれてください。