まれに聞く「伸出橄欖枝(shēn chū gǎn lǎn zhī)」という表現。
簡体字は「伸出橄榄枝」。
どんな意味かと言うと、
- 「伸出」 → 差し出す
- 「橄欖枝」→ オリーブの枝
文字通りの意味は、
「オリーブの枝を差し出す」
という意味になります。
「オリーブの枝」は白いハトと同じく平和・友好の表徴とされています。
そのため、
主動表達和解的願望(自ら進んで和解の願い・意思を伝える)
という意味で使われています。
英語では、「extend the olive branch」と表現します。
(「extend」=伸ばす、「olive branch」=オリーブの枝 )
新聞記事の見出しでこんなふうに使われることがあります。
用例1:
安倍施政演說“向朝鮮伸出橄欖枝,跳過了韓國”
訳文:安部氏は施政演説で「韓国を飛び越えて北朝鮮にオリーブの枝を差し出した」
用例2:
伸出橄欖枝?英媒:女王或致電哈利夫婦
訳文:オリーブの枝を差し出す?英メディア:エリザベス女王自らヘンリー夫婦に電話連絡か
用例2はヘンリー王子が英国王室について述べた批判のコメントに関し、解決を図るため女王が進んで相手と対話しようとしている姿勢について描写したものです。
つまり、
「険悪な、またはぎくしゃくした関係にある国や個人の間で、片方の側が進んで友好的な姿勢を示す」
という場合に使われます。
アメリカと中国の間でも、この表現を使ったニュースが出てくるかもしれませんね。
つあちゃん
身近な人と関係がぎくしゃくしたら、自分から「伸出橄欖枝」が出来たらいいですね!