台湾の蘇貞昌院長 中国軍機38機の侵入を「窮兵黷武」「鸭霸」と非難

 台湾の国防部(国防省に相当)は2日、計38機の中国軍機が前日の1日に台湾の防空識別圏(ADIZ)に一時侵入したと発表しました。

下図は中国軍機の侵入経路を示したものです。

風傳媒より引用

高雄市を訪問した台湾行政院(内閣)の蘇貞昌院長(首相)はメディアの取材に対し、次のように答えました。

中國一直窮兵黷武,破壞區域和平,並且很多鴨霸行徑,

(中国は武力を乱用して戦争を企て、地域の平和を破壊しようとしているが、)

像這次自由潛水世錦賽,硬要我們拿掉國旗,所以有10個國家也願意撤下自己的國旗跟台灣同步抗議,

(今回のフリーダイビングの世界選手権で我々の国旗を削除しても10カ国が抗議として自国の国旗も削除するよう願い出たように、)

可見中國這樣的做法,已經愈來愈被世界、被國際社會唾棄。

(中国のこういったやり方はますます世界や国際社会で軽蔑されるようになっている。)

単語の説明:

qióngbīng(日本語読み:きゅうへいとくぶ):

qióngあらん限りを尽くす。⇒「窮兵」は戦争ばかりをすること。

 黷:欲しいままに。    ⇒「黷武」はみだりに武力を使うこと。

つまり、好戦的でむやみに武力を行使する様。

台湾語。鴨は台湾語と発音が同じ漢字の当て字でカモとは関係なし。横暴で道理をわきまえないこと。

台湾のニュース報道では、野党が与党の民進党のやり方を批判する際や中国共産党の行為を非難する際に使われたりしています。

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