台湾・南投のマイナーな観光地【車埕】で半日まったりして来た

最近、南投県の車埕というマイナーな観光地に遊びに行ってきました。

台湾リピーターで「主な観光地はもう行ったから、他のマイナーなところも見てみたい!」という方におすすめです。

車程は、台湾鉄道の集集(ジージー)線(全長29.7㎞)というローカル線の終点駅にある小さな村です。

「車埕」の「埕」は、台湾語で「場」という意味がありまます。

これは昔、日本統治時代に砂糖工場で生産されたサトウキビを輸送するために1916年に埔里から車埕への鉄道が建設された後、この駅の前に荷を積んだ車が何百台も停車するようになったことに由来するそうです。

現在、車程は日本統治時代の名残が残った観光地として静かなにぎわいを見せています。林業も盛んです。近くには水力発電所もあります。

どんな所だったのか少しご紹介します。

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車埕の観光ルートは、歩いて7分(500m)!

小さな村なので、観光といっても何も見ずに回ればだいたい7分で1週できちゃいます。

下は車埕の全体図(写真)です。

gloole mapより引用(一部修正)

先に食べるものを見てみたい場合は右回り、先にいろいろ見て周りたい場合は左回りがおすすめです。

エリアはこんな感じに分かれています。

林班道HPより引用(一部修正)

以下、この3つのエリアをそれぞれ簡単に紹介します。

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車埕駅エリア

こちらが集集線・終点駅の車埕駅です。

景色と電車のコントラストが映える

ここで降ります。帰りもここで乗って帰ります。

電車を降りると、山に囲まれたきれいな景色を楽しむことができます!

空気も良くて気持ちいいです。

面白いことに、この駅は電車を降りてから駅の改札を通る前に線路の上を歩いて渡ります。

左が駅舎です。中に改札口があります。

この線路は現在、使われていません。

線路の上で記念写真を撮るのもOKです。

車両が1台展示されています。

交通部観光局HPより引用

これは展示用で動きませんので安心してください。

駅舎から村の中に入ります。

木造建ての駅舎です

駅舎の中に時刻表があるので、帰りの電車の時刻を確認してから散策を開始!

休日は子供連れのご家族もたくさん

この駅舎にも地元の木工工芸品が売られていました。

木製のペン
上に行くと老街、下はショップです。坂の上に喫茶店があります。

ショップ&展示エリア

改札口をくぐって左回りに歩くと、貨物用の車両が展示されています。

この車両は1940年に日本で製造されたもので、軍隊がスムーズに移動できるようにするため導入され、軍馬の輸送に使用されていたそうです。

戦後はしばらく乗客を乗せる一般車両として使われていましたが、1980年代に貨物用に使用されるようになり、1997年に廃車となってここで展示されています。

休日は観光客がいっぱい

ここでは、地元の特産品などが販売されています。

写真の袋に書いてある「番薯」とは、サツマイモのことです。

手書きの「地瓜」もサツマイモの別名です。1袋100元です。

ソフトクリームもあります。

珍しいドラゴンフルーツとバナナのソフトクリーム

林業展示館

次にやって来たのは、林業展示館です。

冒頭にも書きましたが、この車埕村は林業が盛んです。

昔と現在の林業の移り変わりについて展示されています。

この展示館では、ここで採れた材木で作られた工芸品が販売されています。

パッションフルーツ、マンゴー、パイナップル等台湾テイストのアイスも売ってました。

美味しかったです!

マンゴーの棒アイス

2階には天然酵母のパンを食べられる喫茶店があります。

パンは美味しかったので持ち帰り用にも買いました。コーヒーは味がちょっといまいちでした。

林業展示館
営業時間
 平日:09:30-17:00
 休日(土日祝):09:30-17:30

林班道(小さなモール街)

林業展示館と隣接していて、1F、2Fそれぞれに店舗が入っています。

林班道HPより引用(一部修正)

1階はこんな感じ。

台湾産のヘチマ化粧水やヘチマたわし等自然素材のおしゃれなグッズがたくさんあるのでお土産にも最適です。

紙箱王というお店では、段ボールで出来た汽車に乗れます。

小さいお子さん連れのパパママも乗ってます

こちらは2階の森林島嶼というお店です。

アロマ精油やせっけん、バスソルトが置いてありました。ラベンダー、レモングラス、バラ味のアイスクリームも食べれます(シングル50元、ダブル90元)。

貯木池という池があって散歩しながら1周回れます。

鯉がいっぱいいました

この池に隣接して「隱茶 Steam Tea」という喫茶店があります。

コーヒーを楽しみつつ、池を眺めてゆったりできます。

こちらがメニュー。

コーヒー(ホット)160元(約600円)

台湾では、だいたい通常の2倍のお値段です。辺鄙な観光地は物資の運送などの理由もあって高いです。

隣には、「木茶房」というレストランがあって、ここの名物の木桶飯が食べられます。

木茶房のメニューです

こちらは「煙熏雞腿木桶飯(燻製鶏もも肉の木桶飯)」390元(約1,450円)です。

痞客邦より引用

料理を食べ終わったこの木桶は、自由に持ち帰ることができます。あめ玉を詰める缶のように使うぐらいしか思いつきませんけど。

美味しそう!って思うんですけど、「390元か。。家の近くに100元の牛肉麺があるし、、」なんていう邪念を払拭できず、2回とも手が出せませんでした。

林班道
営業時間
 平日10:00-18:00
 休日(土日祝)10:00-19:00(隠茶・木茶房は18:30まで)
※一部店舗は火曜日定休(夏休み・冬休み中は営業する店舗あり)

老街エリア

こんな雰囲気です。地元の方々が生活しています。

ごみ1つ落ちていませんでした

下の写真は、飲み物のお店です。

日本の鯉のぼりなんかもかかってます!

椅子がたくさんあるので飲みながら休憩できます
茶葉蛋(ウーロン茶で煮たゆで卵)をたべました

はちみつを売っていました。ミツバチがたくさん飛んでます!

地元の人が使うこういう商店もありました。

ペットボトルの飲み物や地元の農作物なんかを売ってます

休日の帰りは早めに電車待ちを

週末・祝日は電車が人でいっぱいです。出発時刻より早めに電車を待つようにしましょう。

おすすめの時期

観光に来るなら、秋~春の時期がおすすめです。

台湾・中部の秋~春の時期(10月~3月)は、雨が少なく晴天になることが多い上、日中はぽかぽか陽気で観光に来るにはちょうどいい季節です。

特に12月~2月が過ごしやすいです。

違う友達を連れてもう2回来ました。

12月と1月に1回ずつ来ましたが、天気がとても良くてすがすがしかったです。それに、気温も暑くも寒くもなくてちょうどよかったです。

アクセス

台湾鉄道に乗って、レッツ・ゴー!

車両の内装が可愛い(田中からの直通電車)

桃園空港からの場合

高鉄桃園駅→彰化駅で下車、そのままバスに乗り換え→台鉄田中駅へ(バス時刻表はこちら

それから、

・田中駅より車埕駅への直通便の電車に乗る

または

・田中駅→二水駅で集集線に乗り換え

台中からの場合

台鉄に乗車→二水駅で集集線に乗り換え

切符は台中の駅で乗り換え分も一度に購入できるそうです。

時刻表(台鉄・田中駅または二水駅 ~ 車程駅間)

行きの時刻表:

時刻表を見ると分かりますが、午前中のみ4本、田中駅→車程駅の直通電車が出ています。

交通部台湾鉄路管理局HPより引用(PDF)

※印∞のある時間は週末(金曜日~日曜日)のみ

帰りの時刻表:

交通部台湾鉄路管理局HPより引用(PDF)

※印∞のある時間は週末(金曜日~日曜日)のみ

所要時間:

台中からの場合、台湾鉄道でおよそ2時間~2時間40分かかります。

集集線自体は、およそ50分です。

駐車場

駅の南に駐車場があります。

電車は混むので、今回は車でやって来ました。

貴重品は車内に置いておかないでください

電車だと集集線で50分かかりますが、車で同じ距離を約40分で来ることができました。

  • 土・日等の休日のみ開放。
  • 1台100元。
  • 開放時間:9:00-17:00

小さな観光地ですが、ちょっと半日遊びたい!といった時にピッタリです。

機会があれば訪れてみてください。

-中部

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